前年度の2月、食育のつどいで「大豆はいろんなものに変身するよ」と伝えました。そこで、今年は大豆を育ててみよう!と、5月に遊学ファームへ大豆の赤ちゃんを買いにひまわり組の子ども達が出かけました。一人一つずつの鉢に植えたのですが…育てるのはなかなか難しく、枯れたり、大豆にならなかったりと、全部は大豆になることができませんでした。その中でも、ほんの少量ですが大豆に成長したものもあり、“きな粉”に変身させることにしました。大切な大豆を殻から出す作業の時は「もう落ちてない?ぜんぶ入れた?」と大事そうに丁寧に殻から出していました。大豆が殻から出ると、大人の両手に乗るだけの大豆の量でしたが、「かわいい!ちいさいね」「なんか、節分のにおいがする」「これがきな粉になるの?」と不思議そうな子ども達でした。
そして、大豆がきな粉に変身する様子を午前中に見ました。炒る→する(給食室の魔法の器械)→すりつぶすの行程を見せ、炒める音や匂いを感じながら「鬼のにおいがしてきたね」と言ったり、魔法の器械で粉々になった大豆を見て「わぁ!!すごい!」と器械のすばらしさも感じました。仕上げのすりつぶし作業では、すりばちすりこぎの登場!そして、できたてホヤホヤのきな粉そのものの試食は絶品!てのひらに乗せ、「え!きな粉なのに甘くない!」と、きな粉=甘いと感じていた子どもの新たな発見もありました。午後のおやつで市販のきな粉との食べ比べもし、色の違い、匂いの違いも感じた子ども達でした。
そして、今日の給食は“むかごごはん”でした。
先日、絵本の『14ひきのやまいも』を見た子ども達が散歩に出かけた際、帰り道に落ちているのを見つけ、「これ、むかごじゃない!?」「そうかも!聞いてみよ!」と、給食室に確認しに来ました。たくさんのかわいいむかごを持ち帰り、「いつ?」「明日はいものごはんだよね?」と、今日のむかごごはんをすごく楽しみにしていました。給食の時間になり様子を見に行くと、シャッターチャンスを逃してしまうほどごはん茶碗は空っぽになっていました。「おいしい!」「芋の味する!」「なんかしゃきしゃきする」「味がうすい~」など口々に感想を伝えてくれました。